7月ーいわし【鰯】

イワシは世界で最も多く漁獲されている魚のひとつで、日本の食卓でも古くから親しまれてきました。

代表的な種類には、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシがありますが、中でも脂がのって旨みのあるマイワシは特に人気があります。

イワシの魅力のひとつは、包丁を使わずに「手開き」で手軽におろせることです。親指の先で頭や骨を外していくと、包丁を使うよりもむしろきれいに、そして時短で下処理ができます。手開きなら、腹骨や上肋骨といった細かい骨も中骨と一緒に取り除けるため、魚料理のハードルがぐっと下がります。

おすすめの料理は「揚げしんじょ」。手開きしたイワシの身を包丁で細かくたたき、玉ねぎ、生姜、大葉などを加えて混ぜ合わせ、こんがりと揚げます。外は香ばしく、中はふんわりとした食感で、イワシならではの旨みを存分に味わうことができます。

揚げたてはもちろん、冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもおすすめです。また、暑い季節には、冷たいビールと合わせれば格別の一品になります。

7月のお稽古では、「いわしの揚げしんじょ」を作ります。

手頃な価格で栄養価も高く、下ごしらえも意外と簡単なイワシ。ぜひ旬の時期に手に取り、そのおいしさを楽しんでみてください。

著者

近茶流宗家 柳原料理教室 主宰
博士(醸造学)

東京・赤坂の柳原料理教室で、日本料理、茶懐石の研究指導にあたっている。

NHK大河ドラマなどのテレビ番組の料理監修、時代考証も数々手がける。 2015年文化庁文化交流使、2018年農林水産省日本食普及の親善大使に任命され、世界へ日本料理を広める活動を行う。

ライフワークは江戸時代の食文化の研究と日本料理・日本文化の継承、そして子ども向けの和食料理本の執筆・講義を通した子どもへの食育。

近茶流 柳原料理教室ホームページ
https://www.yanagihara.co.jp