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8月ーえだまめ【枝豆】

枝豆は大豆の若いもので、別名「あぜ豆」ともよばれます。

昔は田んぼのあぜ道に多く植えられ、畔の強度を上げる役割を果たしていました。また、豆類であるため、窒素肥料を自ら作り出し、田んぼの栄養素を取る心配がありません。最近は、黒豆など大豆ではない種類の枝豆も人気です。

枝豆を茹でるときのポイントは塩をたっぷり使うことです。塩を使うことで色を良くし、味をつけることができます。また、塩をすりつけることで枝豆の産毛を取り除き、食べる際に口に当たらないようにすることができます。

枝豆は時期によって実の入りが変わります。6月頃の若い枝豆の場合、枝付きで売っていることがあります。その場合は、枝を少しつけて茹でて、初物の風情を楽しみます。7月頃は実が入ってくるので、鞘の片方をハサミなどで切り落としてから茹でます。8月頃は実がしっかりと入ってくるので鞘の両方を切り落とします。実の状態によって、鞘に切り込みを入れることで、茹で加減と味の入りが良くなります。

約2分ほど茹でてからザルにあげて、全体に塩をして、うちわで冷まします。鮮やかな色とちょうど良い塩味がついた美味しい枝豆の完成です。

ビールのお供に最高の枝豆。日本だけでなく世界中でおつまみとして人気が出ています。

著者

近茶流宗家 柳原料理教室 主宰
博士(醸造学)

東京・赤坂の柳原料理教室で、日本料理、茶懐石の研究指導にあたっている。

NHK大河ドラマなどのテレビ番組の料理監修、時代考証も数々手がける。 2015年文化庁文化交流使、2018年農林水産省日本食普及の親善大使に任命され、世界へ日本料理を広める活動を行う。

ライフワークは江戸時代の食文化の研究と日本料理・日本文化の継承、そして子ども向けの和食料理本の執筆・講義を通した子どもへの食育。

近茶流 柳原料理教室ホームページ
https://www.yanagihara.co.jp