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ひらづくり【平造り】

平造りとは、刺身の切り方の一種です。

鰹やマグロ、鯛などの刺身によく用いられます。大皿料理や大皿に盛り付ける際に、切り身を文字のように整然と並べることで見た目が美しくなります。

魚の柵をまな板の左側に置いて、柵の右端から切り、切り身はまな板の右側にきれいに一列に並べます。

きれいに切るためには、包丁の刃元から刃先まで大きく使い、包丁を引くときだけ切ります。きれいに切れると、一切れが包丁にくっつきます。これがうまく切れている証拠となります。 力を入れずに引いて切ることで、包丁の動きが安定し、切り口も美しくなります。

著者

近茶流宗家 柳原料理教室 主宰
博士(醸造学)

東京・赤坂の柳原料理教室で、日本料理、茶懐石の研究指導にあたっている。

NHK大河ドラマなどのテレビ番組の料理監修、時代考証も数々手がける。 2015年文化庁文化交流使、2018年農林水産省日本食普及の親善大使に任命され、世界へ日本料理を広める活動を行う。

ライフワークは江戸時代の食文化の研究と日本料理・日本文化の継承、そして子ども向けの和食料理本の執筆・講義を通した子どもへの食育。