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3月ーあさり【浅蜊】

春になり、水が温んでくると貝類がおいしくなります。 その代表的なものがアサリでしょう。

昔から人々は、春の行楽の一つとして、潮干狩りを楽しんでいました。潮の引いた砂浜では、アサリ以外にも蛤、アオヤギ、マテ貝などの貝が獲れます。

気軽に楽しめる料理はアサリの酒蒸しです。洗った貝をフライパンに入れ、日本酒を大さじ2杯ほど入れます。蓋をして火にかけて、貝が開いたら醤油を全体に回しかけて出来上がりです。

3月のお稽古では、アサリの味噌汁を作ります。貝と昆布を水に入れて、静かに煮出していって、貝が開いたら、汁に味噌で味つけします。

わかめや木の芽など、香りのある食材を添えてもおいしいです。

著者

近茶流宗家 柳原料理教室 主宰
博士(醸造学)

東京・赤坂の柳原料理教室で、日本料理、茶懐石の研究指導にあたっている。

NHK大河ドラマなどのテレビ番組の料理監修、時代考証も数々手がける。 2015年文化庁文化交流使、2018年農林水産省日本食普及の親善大使に任命され、世界へ日本料理を広める活動を行う。

ライフワークは江戸時代の食文化の研究と日本料理・日本文化の継承、そして子ども向けの和食料理本の執筆・講義を通した子どもへの食育。