旬だより– category –
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5月ーかつお【鰹】
日本料理において鰹は特別な存在であり、その歴史は日本書紀にまで遡ります。鰹のなますは日本の文献に登場する最初の料理として記録されています。鰹は日本の生食文化を語る上でとても重要な魚です。 鰹はおもに太平洋側に生息し、インドネシア付近で誕生... -
4月ーきのめ【木の芽】
木の芽は山椒の新芽で、春を代表する香りの一つです。春から初夏にかけて、お椀や煮物などに飾る「吸い口」として主に使います。柑橘の皮のような爽やかな香りの中に、ピリッとしたスパイシーさがあります。 山椒の芽には、「地芽」といわれる、木の芽より... -
3月ーあさり【浅蜊】
春になり、水が温んでくると貝類がおいしくなります。 その代表的なものがアサリでしょう。 昔から人々は、春の行楽の一つとして、潮干狩りを楽しんでいました。潮の引いた砂浜では、アサリ以外にも蛤、アオヤギ、マテ貝などの貝が獲れます。 気軽に楽しめ... -
2月ーかんたまご【寒卵】
これから節分を迎え、やがて春を迎えます。 年が明けてから節分までの間は、二十四節気で「小寒」「大寒」と呼ばれる、いちばん寒さが厳しくなる時期です。一方、寒鱈、寒鰤、寒しじみなど、名前に「寒」がつく食材は脂がのり、甘みが増すため、この時期に... -
1月ーしらうお【白魚】
「白魚」は、江戸時代を代表する魚の一つです。 冬から春にかけて、産卵のために多くの白魚が河川を遡上します。隅田川で漁をする船がかがり火を焚き、集まってきた白魚を四つ手網などで捕っている姿が、江戸・春の風物詩となり、広重の浮世絵にも描かれて...
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