柳原尚之– Author –

近茶流宗家 柳原料理教室 主宰
博士(醸造学)
東京・赤坂の柳原料理教室で、日本料理、茶懐石の研究指導にあたっている。
NHK大河ドラマなどのテレビ番組の料理監修、時代考証も数々手がける。 2015年文化庁文化交流使、2018年農林水産省日本食普及の親善大使に任命され、世界へ日本料理を広める活動を行う。
ライフワークは江戸時代の食文化の研究と日本料理・日本文化の継承、そして子ども向けの和食料理本の執筆・講義を通した子どもへの食育。
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日本で愛される「香る魚」鮎:その魅力と味わい方
鮎は好きですか? 鮎は日本固有の魚で、神話にも出てくるほど古くから日本で愛されてきました。日本各地で獲れ、夏に楽しめる川魚です。とくに、炭火で焼いた鮎は香ばしく、燻された風味はなんとも言えない美味しさです。 6月の解禁から秋の子持ち鮎の頃ま... -
日本料理の腕を上げる!和包丁の魅力と特徴
「料理の腕を上げたい」と思ったことはありますか? 「もっときれいにお刺身がつくれたら。」「料理のスピードを早くしたい。」 もしあなたが和食をもっと上達させたいと思っていたなら、和包丁を使ってみることをおすすめします。 包丁には大きく分けて、... -
6月ーサザエ【栄螺】
サザエは海水温が上がってくる4月、5月ごろから多く出回る代表的な巻貝です。海水温が上がるこの時期にサザエの活動が活発になり、漁獲量が増えるのです。 昔は多くのサザエが海人さんによって岩から捕られていました。現在でも、千葉の外房や伊勢、北陸な... -
ひらづくり【平造り】
平造りとは、刺身の切り方の一種です。 鰹やマグロ、鯛などの刺身によく用いられます。大皿料理や大皿に盛り付ける際に、切り身を文字のように整然と並べることで見た目が美しくなります。 魚の柵をまな板の左側に置いて、柵の右端から切り、切り身はまな... -
菖蒲は「勝負」?子どもの日ー「端午の節供」の由来
5月5日は端午の節供。現代では「こどもの日」と呼ばれ、男の子の健康を祈る日でもあります。 私の教室でも、毎年鯉のぼりを飾りますが、この鯉のぼりは、私の祖父であり、先先代近茶流宗家の柳原敏雄から贈られたものです。 「端午の節供」は古くから続... -
ラーメンって和食?
「ラーメンは和食ですか?」と聞かれたら、なんと答えますか? 和食って、どんな料理のことをいうのだろう、とあらためて考え込んでしまうかもしれません。 じつは、日本国内で和食の定義について議論のが盛んになったことがありました。今回は、その時の... -
5月ーかつお【鰹】
日本料理において鰹は特別な存在であり、その歴史は日本書紀にまで遡ります。鰹のなますは日本の文献に登場する最初の料理として記録されています。鰹は日本の生食文化を語る上でとても重要な魚です。 鰹はおもに太平洋側に生息し、インドネシア付近で誕生... -
きあげ【生あげ・気あげ】
茹で方の一つの方法。 野菜などを茹でた後に、水にさらさずにざるなどに取って冷ますことを言う。 緑の野菜などは茹でた後、水にさらして冷ますのが一般的である。水につけて冷ます方法が最も緑の色をきれいに保つことができるが、水にさらした後に食材の... -
日本には様々な竹の子がある
春の料理といえば竹の子とわかめを合わせた若竹煮。竹の子の香りを楽しめる美味しい春の料理です。 今、私たちが食べている竹の子は、実は江戸時代になって広がったのは知っていますか? 今回は、知っているようで知らない、春の味の代表である竹の子の話... -
見るだけではない、食べて楽しむ桜
桜は、日本人がこよなく愛する花です。 桜の季節になると、心がはずむような、そんな気持ちになります。 私たちは、その大好きな桜を、目で愛でるだけでなく、食すことで、その香りまで味わってきました。今回は、そんな桜の楽しみ方について書きました。 ...
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